症状
声のかすれを生じ、大抵、声帯とその付近に癌が見られます。上記以外に発生したものでは、嚥下障害や呼吸困難などが見られ、痛みを伴います。また、しこりによって発見されるケースもあり、これはリンパ節に転移した癌に由来します。
原因
アルコールやタバコとの因果関係が指摘されています。男性のほうが女性よりも発症率が高く、頭頸部癌の内でも高い確率で見られます。検査では生検と共に内視鏡が用いられます。尚、局所若しくは全身性の麻酔によって喉頭癌(こうとうがん)の生検を実施します。
治療法
早期では手術若しくは放射線療法による治療法が実施されます。放射線は、病巣部と共に両方のリンパ節にも照射されますが、これはリンパ節への転移を見るケースが多いためです。声帯に見られる癌では放射線療法を行うことが多くなっていますが、これは手術だと声を失うことがあるためです。しかし、早期癌であれば、放射線療法と同じぐらいの治療効果が得られる顕微鏡を使った手術が行われることがあります。基本的には、癌の発生部位とその病期によって治療法も異なってきます。一般に、腫瘍の大きさがある一定を超えて肥大し、更に軟骨組織及び骨に浸潤しているケースでは、併用療法がとられます。