急性間質性腎炎

症状

急性間質性腎炎(きゅうせいかんしつせいじんえん)では皮疹や発熱、好酸球の増加といったものや腰痛、側腹部痛、関節痛などがあげられます。最も多いとされるのはこの内、皮疹、発熱、好酸球の増加などになります。また、ケースによっては症状を示さないこともあります。進行すると急性腎不全を示すこともありますが、その多くは非乏尿性急性腎不全を呈するとも言われています。これは、ほとんどが間質病変に起因するためです。程度によっては乏尿性急性腎不全を惹起し、透析を余儀なくされることもあります。その他、無菌性膿尿の軽い蛋白尿や血尿が多く見られます。

原因

薬物性腎障害では、抗凝固薬、降圧薬、非ステロイド系抗炎症薬、尿酸代謝阻害薬、抗菌薬などが原因となります。抗凝固薬では、ワーファリン、抗菌薬ではペニシリン系のメチシリン、非ステロイド系抗炎症薬ではインドメタシンといったものが該当します。また、腎臓を除く全身性感染症に続発するものや急性腎盂腎炎に起因するものもあります。更に特発性急性間質性腎炎など原因が明確にされていない疾患もあります。

治療法

副腎皮質ステロイドは、薬を原因とする重度の症状や特発性急性間質性腎炎(とくはつせいきゅうせいかんしつせいじんえん)に対して用いられることがあります。基本的には、元となる疾患の治療が基本となります。薬物の利用が原因となっていれば、その利用を止めます。感染に起因するものであれば、その感染症を治すことになります。