気管支肺異形成症

症状

一般に速い呼吸となり、チアノーゼを見るケースがあります。これは、酸素濃度が血中において低下するためで、空気を吸入する時、胸の下がへこみます。極めて重症化すると死に至る症例も見られますが、多くは改善します。また、障害された肺の部分は治癒します。ただ、気管支肺異形成症(きかんしはいいけいせいしょう)を招くと、喘息及びウイルス性肺炎などの発症率が上昇します。

原因

肺が何度も傷つけられることで発症する慢性肺疾患を言います。つまり、誕生してからしばらく人工呼吸器を用いた処置が取られた子供に多く生じます。高度な肺疾患である呼吸促迫症候群など、誕生した時から患っている早産児などが該当します。肺では、濃度の高い酸素及び換気などに起因して肺胞が異常に膨らみます。このため、傷を生じやすくなっており、炎症も招きます。また、液体もこれによって肺内部へ蓄積させてしまいます。

治療法

酸素補給はチアノーゼを予防する目的で用いられることがあります。人工呼吸器を使用する際は、肺へ損傷を与えないようにできるだけ弱くするのが良いとされます。基本的には必須時に限って用いることになります。また、早期に人工呼吸器を使わないようにすることがリスク軽減につながります。更に栄養を適切に取ることは、肺の組織を良好に維持するため、必要な処置です。