症状
黄疸が特徴であり、肌や目の白い部分が黄色っぽくなります。発症初期は顔面から出現しますが、ビリルビン値の上昇に伴って胸部から腹部、脚へと下部に拡大して行きます。また、核黄疸が見られると、授乳を受け付けなくなり、活動性も弱まります。悪化すると、熱の上昇や筋肉硬直若しくはひきつけ、神経過敏なども示すようになります。
原因
血中のビリルビン値が極端に上昇する状態を高ビリルビン血症(こうびりるびんけっしょう)と言います。ビリルビンはヘモグロビン分子中のヘム部分であり、黄色い色素に変化します。これが血中より肝臓へ移動し、肝臓で化学変性されます。そして胆汁内に含まれて消化管へ移動します。最終的には、便に含まれて排泄されることになります。多くの新生児は、誕生してからしばらくビリルビン値が上昇します。このため、白目部分や肌が黄色っぽくなります。また、授乳の遅れからビリルビン値が高くなる傾向にあり、異常な高値に至ると核黄疸を招きます。
治療法
軽いものでは、特に治療を行うことはありません。また、授乳は排便を促進させるため、体内にビリルビンを溜めなくすることが可能です。中等度の症状では、光療法によってビリルビン蛍光灯を用います。更に危険領域に達したケースでは交換輸血を行います。