症状
子供が幼いと、自分の状況を訴えることが困難なため、なかなか発見されません。また、奥行きの感覚が消失していたり、片方だけ見えてないこともありますが、本人自身、それに気づいていないケースがあります。このため早期発見が重要であり、通常の検査と共に屈折障害及び斜視の検査をも行うことが好ましいと言えます。これは弱視の原因が屈折障害や斜視によるものが多いからです。
原因
斜視と呼ばれる不揃いの左右の眼が、多くの場合、弱視(じゃくし)の原因となります。斜視では、右と左の目が同一の物を見ておらず、そのため脳はこれらの目標物をそれぞれ違うものと認識します。大人では左右の目で違うものを見た場合、複視を生じます。見たものを融合させる働きが未熟である小児においてこの環境下を招くと、視線が合ってないぼやけた方から入ってきた映像を脳は無視します。また、先天性白内障や遠視、近視といったものに原因して一方の眼において視力低下を招いていると、うつった物を融合させる働きは正常に機能しません。このため、左右の眼から入った情報に極端な違いがあると、脳はぼけた方の情報を無視します。
治療法
十歳を経過するまでに治らなければ、ほぼ生涯治らないと言われています。通常、早くに開始したケースと長期間に渡って継続しているケースでは一生治癒しないことが多いと言われています。ただし、軽い弱視の場合、一過性となるケースが見られます。