広汎性発達障害

症状

意思表示を身振りで上手に表現できず、友人と遊べない傾向にあります。このため、社会性に劣り、一人で遊ぶことが多いと言われています。また、言葉を上手に使うことができず、返事もなかなか返ってきません。返事があっても的を得ていなかったり、オウム返ししたりします。中には独り言をいうケースもあります。他人と目を合わせない傾向にあり、興味の対象が限られたものになります。急激な変化を嫌い、一定の順序を好みます。順序が乱れるなど、急激な変化が起こると、パニックを引き起こします。一般に、視覚的な記憶などは優れているものの、言葉などを使い分ける理解力には劣っています。

原因

ほとんどハッキリとした原因は解明されていません。脳障害に起因していると言われており、これは遺伝子異常及び環境的なものによって引き起こされると考えられています。また、遺伝子異常によるものが僅かに発見されています。アスペルガー症候群や高機能自閉症などが広汎性発達障害(こうはんせいはったつしょうがい)であり、発達異常からコミュニケーションを上手にとれない症状を言います。女児より男児の方が発症率が高く、凡そ三歳ごろまでに発見されるケースが多くなっています。

治療法

心理療法、行動療法、遊戯療法などの教育が知られています。