症状
黄疸をはじめ、体重減少や腹痛などが中心となる症状を示します。末梢型と肝門部型に分けられ、前者は腫瘍が肝臓内部の末梢胆管に起因するものであり、後者は肝門部において太い胆管に起因するものとなります。また特にこれといった症状を示さない末梢型は見落とされやすく、肝門部型では黄疸がよく見られます。
原因
上皮性悪性腫瘍が肝内胆管癌(かんないたんかんがん)であり、結節状若しくは硬化した塊状の腫瘤を作り、その色は灰白色になっています。肝内胆管において生じ、肝硬変を伴うケースはあまりないとされます。この悪性腫瘍は瀰漫性に浸潤し、肝内において増殖し、転移していきます。画像診断では腫瘤として確認されやすく、肝臓疾患の既往が認められない症例が多いとされます。肝門部型の黄疸は、肝門部における胆管の閉塞の度合いによって異なります。線維性間質の発達が見られる症例が多いとされます。主軸となるのが腺癌であり、ケースによっては乳頭状線維癌を呈します。
治療法
悪化したケースでは全身化学療法と共に放射線療法などを組み合わせての治療方法が採用されます。しかし完全に治癒する可能性は低いとされます。また末梢型胆管癌の内、局所性のものは肝切除術による治療法がとられます。尚、肝内胆管癌は瀰漫型、塊状型、結節型に分類され、これは肝細胞癌と同一です。