症状
膵癌及び胆管癌と違って黄疸の衰弱が見られるケースがあります。腫瘍脱落及び腫瘍壊死、若しくは乳頭部浮腫の軽快などが起因と指摘されています。また初期段階の多くは肝外閉塞性黄疸を示すものの、腹痛を出現させることもあります。その他、腫瘍出血に起因する下血や肝腫大、胆管炎に起因する熱の上昇、クールヴォアジェ徴候などを示すこともあります。
原因
潰瘍型、混在型、腫瘤型、これら以外の型に乳頭部癌(にゅうとうぶがん)は区分されます。更に潰瘍腫瘤型と腫瘤潰瘍型に混在型は分類され、露出腫瘤型と非露出腫瘤型に腫瘤型は区分されます。その他に位置する型は特殊型、ポリープ型、そして正常型といった亜型に区分されます。本疾患は肝外胆道系において乳頭部に出現した癌を指していて、原発した個所が特定できないケースでは乳頭部に見られるその中心となる占拠個所が乳頭部癌として処理されます。
治療法
手術へのリスクが高かったり、局所性の腫瘍でその大きさも小さいケースでは内視鏡的乳頭切除術及び乳頭全切除術が実施されることもあります。通常、手術適応となります。他の胆道癌に比較すると進行癌であっても見通しはよく、特にリンパ節転移や膵浸潤、十二指腸浸潤を認めない症例では見通しも良好となります。診断は血液検査の他、十二指腸内視鏡検査、直接胆道造影、低緊張性十二指腸造影、EUS、US、CT、IDUSなどにて判断されます。