症状

胆管狭窄に起因する胆汁うっ滞を引き金に胆管炎を発症し、黄疸が出現する前に熱の上昇を見ることがあります。胆管癌（たんかんがん）の初期段階では全身倦怠感をはじめ腹部膨満感若しくは腹痛などを生じます。肝外閉塞性黄疸は、多くの症例に示され、これは胆管閉塞に起因するものです。黄疸に随伴する症状としては、尿便の変色、並びに皮膚における掻痒感があげられます。また右季肋下部に腫大胆嚢を見る下部胆肝癌では触診にて触れ、グルヴォアジェ徴候が示されることもあります。悪化すれば食欲不振から体重減少、また嘔吐や悪心なども示します。多くの症例で右上腹部痛と心窩部痛を見ます。

原因

膵胆管合流異常が発症率を高める病態であり、肝外胆道系の胆管左右、胆管上中下部において原発する癌を指しています。また占拠個所によって左右肝管癌、上部及び中部並びに下部胆管癌、若しくは広範囲胆肝癌、肝門部胆肝癌に分けられます。

治療法

胆肝癌の切除による治療方法が採用されます。切除ができない症例では放射線療法をはじめ化学療法や胆管ステントなどを用いて治療が実施されますが、多くは死に至ります。尚、診断は血液検査をはじめ直接胆道造影、経皮経胆道鏡、血管造影、EUS、US、CT、磁気共鳴画像、胆汁細胞診、腔内超音波などにて行われます。