症状
通常、朝が訪れると自然に目が覚めます。夜が訪れると眠気を催します。しかし、睡眠リズムの崩壊から、眠れなくなることがあり、これを不眠症(ふみんしょう)と言います。入眠障害、塾眠障害、中途障害、早朝覚醒などの分類があり、入眠障害は寝ようと思っても寝れないものを言います。一般に、寝床に入ってもなかなか寝れない、熟睡できない、夜中に繰り返し目が覚める、睡眠不足でも活動的、早朝に目が覚めるといった症状を訴えます。
原因
精神生理性不眠症では体の調子や薬といった原因はなく、不安や持続性の精神的緊張が原因となります。眠ろうとする程、逆効果で脳神経が興奮します。このため、覚醒が引き起こされ、身体面にも緊張が走り、不眠になります。また、精神疾患に起因するものでは鬱病や躁うつ病、神経症、統合失調症などがあります。更に身体疾患や更年期障害に随伴するものも認められます。その他、カフェインやアルコール、ステロイド薬の利用、そして抗不安薬や睡眠薬を急に服用中止した際に生じます。
治療法
精神に起因するものではカウンセリングといった方法でそれを除去します。体そのものの病気によるものでは、それを治療します。薬物療法では睡眠薬が主軸となりますが、アルコールと睡眠薬を併用しない、服用後早期に眠る、リスクのある作業を行う際は服用しない、飲む量や時間を遵守するといったことが重要になります。