症状
皮膚及び粘膜が紫色ないし青色に変化した状態をチアノーゼと言います。この症状は、口唇に出現することが多く、他には手足の指先や口腔粘膜においても見られます。一般に、還元型ヘモグロビンが5g/dl以上に達すると示される傾向にあります。
原因
中枢性と末梢性にチアノーゼを分けることができます。前者はチアノーゼを口腔粘膜にて生じ、動脈血酸素飽和度が減少しています。後者は四肢末端において生じますが、口腔粘膜には出現しません。また動脈血酸素飽和度には異常が認められません。更に冷感などで末梢血管が収縮すると毛細血管の血流が減少し、血中酸素分圧が低くなります。こうなるとチアノーゼが四肢末端にて生じますが、重症化したケースでは全身が黒っぽくなります。少ない症例では、解離性チアノーゼが出現することもあります。これはチアノーゼが身体の一部において生じるもので、大動脈縮窄症で認められます。尚、小児においてチアノーゼを発症する病気はチアノーゼ先天性心疾患や呼吸不全疾患となります。
治療法
生後三ヶ月未満では動脈管依存性心疾患の可能性が認められる場合、プロスタグランディンE1が継続して投与されます。この場合、酸素の投与はしません。酸素は肺血管拡張作用及び動脈管閉鎖作用を持つ薬として用いられます。