聴覚障害

症状

軽ければ騒音の中でのみ耳が聞こえにくくなります。この場合、家庭内では通常の会話がよくできます。しかし、学校など騒音を生じる場所では不自由を感じます。高度な場合は、会話を開始するのが遅滞したり、上手に会話できません。また、音に対する反応もうかがえません。

原因

遺伝的異常が多くの新生児で聴覚障害(ちょうかくしょうがい)の原因となります。また、一部の利尿薬や抗生物質の服用、誕生の際の低体重、難産由来の痙攣及び血液中の酸素濃度減少、血中のビリルビン値高値、人工呼吸器の利用、敗血症など血流感染、そして誕生以前からサイトメガロウイルス、トキソプラズマへ感染していることなども原因となります。これに対し年長児では上記に加えて、耳垢がたまったり、耳への感染症、滲出性中耳炎、騒音、意識喪失や頭蓋骨折を随伴させる頭部外傷、神経疾患である神経変性疾患や神経線維腫症といったものが原因となります。

治療法

真珠腫や耳垢などが原因になっていることもありますので、この場合その治療を行います。耳に生じた感染症なども同様です。こういった原因であれば治療を行うことができ、それによって回復が得られます。しかし、治療不能の原因であれば、補聴器を使うしかありません。それを用いることによって、聞こえにくい不自由を補います。