水疱瘡

症状

初期段階で小さな発疹が見られます。紅色の色調を呈する斑点であり、これが数日で水疱を形成し、瘡蓋が見られるようになります。数日はこれらの水疱や瘡蓋が新旧さまざま入り混じります。潜伏期は、数週間です。また、発疹に伴って熱の上昇も見られ、数日継続します。更に発疹は口や髪の生え際などにも生じますが、多くは顔面や胴体に認め、手足では少なくなっています。強い痒みを伴います。

原因

水痘(すいとう)ウイルスへの感染が原因となります。水疱瘡(みずぼうそう)に罹っている患者の発疹内に含まれているため、接触感染を招きます。また、唾液中にも含有されているため、飛沫感染も起こります。しかし、一旦発症すると生涯に渡って免疫を獲得します。年間いずれの時期においても発症しますが、中でも冬から春に至る期間で発症しやすい傾向にあります。

治療法

発疹を書き破った際、消毒と共に抗生物質を含んだ軟膏を塗布します。また、石炭酸亜鉛華軟膏なども用いられます。高度な場合、アシクロビルと呼ばれる抗ウイルス薬が内服及び注射によって投与されます。尚、アスピリンは解熱薬で知られていますが、これを内服するとライ症候群の発症率を高めます。この病気は、肝臓及び脳を損傷しますので、死に至る確率が上昇します。このため、水疱瘡で用いられることはありません。また、本疾患はワクチン用いることで予防することができ、多くの場合、有効となります。