症状
哺乳では上手に飲み込めなくなるケースがあり、会話の際は鼻へ空気が流入します。また摂取したものが鼻へ入り込むこともあります。これは口の内部と鼻の内部が結合してしまうことに由来します。更に構音障害を招きますが、これは軟口蓋に位置する筋肉が左右に分かれてしまうために生じます。軟口蓋は構音の時に動作する場所であり、この筋肉が左右に分かれてしまうと、話していることが聞き取りにくくなります。口蓋裂(こうがいれつ)を生じている場合、中耳に水が蓄積してしまう型の滲出性中耳炎を高い確率で発症します。長期に渡って治療を行わないと、聴力低下を招きます。
原因
軟口蓋で真ん中部分に裂け目が発生し、硬口蓋においては真ん中以外に左右、両側に裂け目が生じます。口蓋は上顎を意味し、前側は骨が存在する硬口蓋となっており、後ろ側は軟口蓋で動きがあります。いわゆる「のどちんこ」と呼ばれているものが口蓋垂(こうがいすい)であり、軟口蓋の最後方に位置します。原因はさまざまで限定されるものは認められません。
治療法
口蓋形成術を実施して口蓋を閉じます。また硬口蓋においては口蓋床といったものを用いて閉塞することもあります。その他、哺乳がうまく行えないケースでは口蓋床のほか、特殊な器具が用いられます。