嗅覚障害

症状

さまざまな型が認められますが、大抵は嗅覚脱失及び嗅覚減退となります。かつてに比較すると、匂いを感じにくくなっている人が増加していると言われており、中でも女性では深刻になっています。

原因

人間はある一定の高齢に達すると、嗅覚が衰えます。また、この嗅覚減退はパーキンソン病やアルツハイマー病などによっても引き起こされます。しかし、嗅覚障害(きゅうかくしょうがい)のほとんどは慢性副鼻腔炎に起因して粘膜剥離を招いたり、鼻ポリープに邪魔されて臭いを感じる位置に空気が達しないことに由来します。その他、嗅粘膜より脳に及ぶ神経束の切断に由来するものや風邪などの際にウイルスによって嗅粘膜を損傷された場合も原因となります。

治療法

点鼻として副腎皮質ステロイド薬が用いられる場合があります。副鼻腔炎を引き起こしていれば、その治療を行いますが、手術されることもあります。診断では、基準嗅力検査や静脈性嗅覚検査が行われます。前者は、濃度が違う匂いをかがせて、どの程度、感じられるかを調べるものです。後者は静注によってアリナミンを投与し、どのくらいでアリナミン臭を放つかを調べるものです。その他、X線検査や鼻腔内の症状なども判断材料となります。