リーシュマニア症

症状

熱帯、ブラジル、内臓の三つの型に分類されます。熱帯性のものは犬などが保虫宿主となり、丘疹が血を吸われた部分に発生します。次第に潰瘍化して肥大しますが、治ると、生涯に渡って免疫を得ることになります。主にアフリカなどで見られます。ブラジル性のものは犬などからサシチョウバエを介して発生します。潰瘍化しますが、二次性潰瘍が長期間見られます。主に南米に見られます。内臓型では白血球や骨髄、肝臓、脾臓などに原虫が寄生します。潜伏期を過ぎると肝腫や脾腫、弛張熱を生じ、更に黒色色素沈着が足や手などの皮膚に出現します。分布域はインドや南米など広くなっており、ドノバンリーシュマニア感染症と言われます。

原因

人間への感染はサシチョウバエの吸血を介して生じます。皮膚リーシュマニア症(熱帯)、粘膜皮膚リーシュマニア症(ブラジル)、内臓リーシュマニア症の三つに分けられ、これらは病原中のタイプに由来します。尚、リーシュマニアは原虫の一つであり、本疾患はこれに感染して発症します。

治療法

ペントスタムと呼ばれる5価アンチモン薬が用いられます。診断では、骨髄や血液、皮疹部における原虫を検出して証明します。また既往としてサシチョウバエ接触が肝要です。