症状
これといった自覚症状を示しませんが、多発性の扁平丘疹が出現します。色調は淡紅色ないし正常皮膚色であり、径は一センチ程度となります。やや隆起しており、融合してしまうケースもあります。女性で且つ青年期の発症率が高く、手背や顔面に多く認められます。線状配列を呈することもありますが、これは自家播種によるものです。数年という時間をかけて難治性を示すこともありますが、一般には自然に消退していきます。その場合、炎症を呈し、痒みや発赤などを伴いますが、やがて落屑が見られるようになり治癒します。尚、扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)ではあまり自覚症状を示しません。また、本疾患は青年性扁平疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい)とも呼ばれています。
原因
HPV-3及び10によるものがほとんどとなります。本疾患はウイルス疣贅の一型となります。
治療法
鳩麦種子抽出物であるヨクイニンを内服で用いたり、凍結療法が行われます。しかし、多くの場合、自然治癒するに至ります。尚、凍結療法では液体窒素が用いられます。