症状
ざ瘡様丘疹、毛包炎、よう、膿皮症などに良く似た症状を呈し、湿った個所に多く見られます。これは、持続して不潔にしたことに加えて、小さな外傷や毛包から侵入したことに由来します。
原因
アスペルギルス属が原因となります。自然界に散在しており、土壌や大気中に多く見られます。皮膚症状を示すことはあまりなく、主に外耳道及び肺において病変を出現させます。しかし、皮膚症状を出現させることもあり、この場合、続発性皮膚アスペルギルス症(ぞくはつせいひふあすぺるぎるすしょう)と原発性皮膚アスペルギルス症に分類されます。前者は血行性に病巣部から播種された菌が皮膚に移動したもので、後者は、不潔にすることやステロイド外用薬などを原因とするものです。
治療法
イミダゾール系抗真菌を外用で投与します。多くの場合、これで改善傾向を示します。また、アムホテリシンBやイトラコナゾールなどが用いられることもあり、このケースでは侵襲性の認められる症例において適用されます。以上は、亜急性の経過を辿る原発性のものに適用され、続発性の場合、元となる病気が背景にあるため、その治療を行います。尚、原発性の場合は自然治癒する症例も多々見られます。