症状
硬結、浮腫、紅斑を圧迫される部分に出現させ、次第に潰瘍を形成していきます。この潰瘍は骨に及び関節内に達するものもあります。また直腸などに及ぶケースも見られます。見た目より病巣は大形のケースが多く、侵食性の辺縁を有します。また浸潤した潰瘍底であり、膿苔及び壊死組織で包まれています。敗血症を招くこともあり、これは嫌気性菌といったものに起因する二次感染に由来します
原因
俗に言うとこずれのことを指していて、皮膚に壊死を出現させる疾患となります。これは継続して圧迫されることで引き起こされる血流障害に起因します。また糖尿病や痩せ型の体型、低栄養などは褥瘡(じょくそう)を発生させやすくします。その他、脊椎損傷や脳卒中患者、寝たきりの高齢者などにも多く見られます。
治療法
まず原因となっている圧迫環境を取り除くことが重要となります。急性期と慢性期によって治療法は異なります。前者では創傷被覆剤や抗生物質を含んだ軟膏、肉芽形成を促す働きを有する軟膏などが用いられます。その際、局所洗浄も行います。後者は、壊死組織を取り除き、洗浄及び消毒が中心となります。ただし、顕著な感染が認められない限り消毒液は基本的に使われません。