症状
家系内で生じるケースが僅かに認められ、若い男女に多くなっています。完全脱色素斑からなる皮疹はハッキリとした境界を有し、辺縁で軽く色素が増強しているケースが多くなっています。度々、皮疹は融合し、その形状は不整形となっています。自覚症状はこれといったものはなく、白髪化が白斑部に認められます。この白斑はA型とB型に分類され、前者の分布は神経が支配する領域と無関係のものを指します。後者は、神経の支配する領域に沿って且つ片側性のものを指しています。またA型は、腰部、間擦部、四肢伸側、顔面頸部、腹部に多く見られ、これは機械的な刺激の影響を受けやすいことや脂漏部位に起因します。B型は、合併症として自己免疫疾患である甲状腺機能亢進症や悪性貧血などを見ることが多く、若年層に多く認められます。また、片側性且つ、神経支配の特定領域に一致して見られます。
原因
末梢神経の機能異常や自己免疫が尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)発症に関わっていると指摘されていますが、ハッキリとしたことは分かっていません。
治療法
ステロイド薬の外用のほか、PUVA療法などが中心となります。またUVB照射やメラノサイト移植などが実施されることもあります。その他、精神安定薬の利用やステロイド内服による投与が微量に行われることもあります。