発作性上室性頻拍

症状

発作性上室性頻拍(ほっさせいじょうしつせいひんぱく)においてよく見られるものでは動機となります。また意識喪失や眩暈、そして元となる心疾患があれば心不全が引き起こされることもあります。心疾患が認められなくても長い時間頻拍を生じた際には心不全に至ることもあります。尚、眩暈や意識喪失に関しては、血圧低下及び心拍数低下を頻拍発作に起因して生じることが原因となります。

原因

過剰な運動などが原因となります。リスクの低い疾患であり、若年層に多く認められます。発作性上室頻拍(ほっさせいじょうしつひんぱく)は心房及び房室接合部、つまり心室を除く心臓組織を起源とする頻脈です。

治療法

迷走神経刺激によって心拍数を低下させます。冷水の飲用、体位変換、眼球圧迫、頚動脈洞マッサージなどがあり、これらは発作直後に行うことでその効果を高めます。薬物療法ではネオシネジンといった昇圧薬を血圧低下が見られるケースに適用します。通常、ジルチアゼム、ベラパミル、アデノシンなどを静脈注射します。その他、フレカイニド、ピルジカイニド、ジソピラミド、プロカインアミド、シベンゾリンといったものがあります。またジフェニールヒダントインはジギタリス中毒に起因する症状に適用されます。更にペースメーカ療法なども考慮されます。予防では、コーヒーや喫煙、アルコール、ストレスなど頻拍発作を誘引する因子を取り除きます。薬物療法ではピルジカイニド、フレカイニド、シベンゾリン、ジソピラミド、ブロカインアミドなどが用いられます。その他、手術療法やペースメーカ療法などが予防対策に用いられます。