心室性頻拍

症状

心室性頻拍(しんしつせいひんぱく)における心室頻拍の多くは動悸を示すことになります。持続型心室性頻拍では、狭心症や心不全を引き起こすこともあります。心機能低下に元となる心疾患が認められるケースでは心室細動を引き起こすこともあります。持続性では適正な血液量を送ることができず、兎角血圧が低下します。これに続いて心不全を惹起し、心停止病態である心室細動にまで進行し、致命的になる可能性があります。

原因

心室性期外収縮が連続したものが原因と言われていて、ケースによっては数回生じて正常洞調律に回復することもあります。一般に30秒以上継続するか100拍以上見られるもの、薬物や電気ショック、ペーシングの利用無しに停止しない場合を持続型心室頻拍と言っています。この疾患は高齢者に多く認められるもので、更に心臓発作後においても見られます。

治療法

抗不整脈薬ではフレカイニド、プロパフェノン、ピルジカイニド、アプリンジン、リドカイン、メキシレチン、シベンゾリン、プロカインアミド、ジソピラミドといったものがあります。いずれも頻拍の抑制或いは停止に用いられる薬剤であり、他には電気ショック及び心臓ペーシングなども存在します。心室性頻拍の予防では抗不整脈の利用の他、カテーテルアブレーションや手術療法、植え込み型除細動器を用いる方法もあります。