皮膚掻痒症

症状

限局性或は汎発性に分けられ、これらは現れる症状の領域に由来します。汎発性皮膚掻痒症は全身に痒みを生じるもので、加齢やドライスキンなどが影響します。中でも老人性皮膚掻痒症(ろうじんせいひふそうようしょう)は、元となる病気が認められないのに生じるものを指しています。限局性皮膚掻痒症(げんきょくせいひふそうようしょう)は、痒みを生じる場所が下半身など限られたものとなります。元となる疾患には、脱肛や痔、下痢、便秘などがあげられます。

原因

元となる疾患が背景にあり、これには腎障害や肝障害が該当します。また、掻いて破ってしまうことに起因して色素沈着や苔癬化、皮膚肥厚など二次性のものが続いて生じるケースが多くなっています。更に冬場の就寝時や外的刺激に脆く、乾皮症を随伴する際なども生じやすい傾向にあります。

治療法

元となる病気が背景にあることから、その治療が主軸となります。また、痒みを誘発する原因を避けることも重要であり、これには香辛料やコーヒー、アルコール、乾燥、ストレスなどが該当します。皮膚掻痒症にステロイド外用薬は役立ちませんが、二次性の皮疹には有効となります。その他、紫外線照射や抗ヒスタミン薬の利用、保湿剤など対症療法も行われます。