症状
第一期から第四期の経過に分類されます。出血性小丘疹や膿疱、水疱から生じる第一期から第二期へ移行すると多発融合、潰瘍形成をしながら遠心性に広がっていきます。圧力を加えると膿汁を出し、疼痛が随伴します。潰瘍辺縁は暗赤紫色となり、壊死物質を潰瘍底にかかえ、その色は黄褐色をしています。第三期には瘢痕性に改善し、第四期には瘢痕が凹凸状になります。殿部、腹部、下肢部に見られ、女性に多く発症します。また、こういった皮疹が慢性且つ一定期間の間隔で再燃します。
原因
生検、打撲、外傷といったものが壊疽性膿皮症(えそせいのうひしょう)を招く引き金になることがあります。また、細菌アレルギーや自己免疫に起因する血管炎などの関与も指摘されていますが、ハッキリとしたことは分かっていません。その他、基礎疾患である白血病や大動脈炎症候群、潰瘍性大腸炎などを認める傾向にあります。
治療法
ステロイドやDDSなどが用いられます。また、シクロホスファミド及びステロイドによるパルス療法などは難治症例に対して適用することもあります。その他、シクロスポリンが用いられることもあります。