症状
瀰漫性のものとおできが発生するものがあります。前者は、痛みと共に痒みを生じるもので、耳垂れが出てきます。色調は白色で、悪臭を放ちます。重症化すると外耳道の腫れから完全に閉塞してしまいます。また、耳周辺をいじったり、孔に圧を与えると痛みを生じます。耳に発生した耳せつ、つまりおできは強い痛みを招きます。おできが損壊すると膿や微量の出血が見られます。
原因
湿疹やアレルギーなどが背景にあると外耳炎(がいじえん)を引き起こしやすくなります。よく知られているものでは、耳垢を除去する際に外耳道を損傷してしまうケースがあります。また、少ないケースで真菌に起因するものもありますが、各種細菌なども外耳炎を招きます。その他、水泳や補聴器などの使用も発症しやすくします。
治療法
瀰漫性外耳炎の場合、内部の分泌物を取り除くため、吸引器などを使用します。その後、抗生物質の入った点耳薬が使われます。更に、痛みを抑制させるため、鎮痛薬が混入されたものや、腫れを抑制させるためにステロイド薬の入ったものが使われることもあります。その他、適正な酸性度を回復させて細菌増殖を抑制させるため、酢酸が入ったものが用いられることもあります。耳に発生したおできは、時期にもよりますが、切開できるほど化膿していれば切開し、その後抗生物質が用いられます。