雀卵斑

症状

露光部である前腕、頸部、顔面といった個所に褐色色素斑が生じるもので、類円形で径数ミリ程度となっています。表面は平滑であり、凡そ五歳前後から発生する、いわゆるソバカスのことを指しています。日差しの強い夏場などに濃厚となり、冬が訪れると改善を示します。非常に顕著となるのは思春期の頃で、この時期までは悪化していきます。その後、薄れていく傾向にあります。

原因

遺伝性に起因してメラサイトが活性化すると言われており、これによってメラソームが表皮基底層で明らかな増悪を示します。雀卵斑(じゃくらんはん)ではメラサイトの数は増加しないものの機能亢進を示し、樹枝状突起が成長しています。重症化した色素性乾皮症などの症例では劣性遺伝形式となります。家族内に生じる傾向にあるため優性遺伝するとも言われています。

治療法

紫外線を控えることが重要となります。また早老症や色素性乾皮症、単純黒子といった病気を取り除きます。