肉芽腫性口唇炎

症状

いわゆるメルケルソン・ローゼンタール症候群とは区別されるもので、いきなり口唇が膨らみ段階的に再燃し、慢性に移行します。口唇腫脹若しくは巨大口唇と呼ばれているもので、上口唇に多々見られ弾性硬です。しばしば頬粘膜腫脹を随伴させます。また、高度な顔面硬状浮腫や顔面神経麻痺(Melkersson-rosenthal syndrome)、そして肉芽腫性舌炎、皺襞舌といったハッキリとした腫脹舌を認めます。メルケルソン・ローゼンタール症候群は皺襞舌、口唇腫脹、顔面神経麻痺が主な症状ですが、これに対し肉芽腫性口唇炎(にくげしゅせいこうしんえん)は一般に、口唇の腫脹だけに限定する病態で、前者とは区別されます。その他、自律神経や精神障害、偏頭痛を招くこともあります。本疾患はリンパ原性浮腫であり、浸潤がやがて進行し、リンパ球や組織に達します。その後、類上皮細胞性肉芽腫を作ります。尚、剥離性口唇炎はくちびるの皮が慢性に剥離する疾患です。

原因

感染病巣や歯科金属などのアレルギーが肉芽腫性口唇炎の原因となります。また自律神経の異常によるものも見られます。

治療法

外用のステロイド、若しくは内服による治療法がとられます。また歯科金属や感染病巣を取り除きます。