症状
孔が鼓膜に生じるもので、急激に強い痛みを招きます。そして出血と共に耳鳴りなどが生じ、聴力低下を招きます。内耳の損傷から眩暈を発生させることもありますが、これと共に耳小骨の連続を断たれたりすると、更に高度な聴力低下を招きます。
原因
中耳炎によって引き起こされることが非常に多くなっています。これ以外にも気圧の上昇や潜水、平手打ちされたりすると鼓膜穿孔(こまくせんこう)を招く原因になります。その他、耳の内部に異物が入り込んでしまうと、耳小骨の損傷や、その連結を断ったりしてしまうことがあるため、本症を引き起こします。尚、気圧外傷は閉塞した耳管の状態で気圧変動が起こり、これによって鼓膜に孔を開けてしまうものを言います。
治療法
一般に抗生物質入りの点耳薬が用いられます。これで改善されない場合、鼓膜再建を目的に鼓室形成術が行われます。その他、耳小骨の連なりが破壊されていたり、変形した状態で固定してしまったケースでは伝音難聴を持続させることがあり、この場合も手術によって回復を試みます。多くはこれで改善します。