症状
子供と老人に多くみられる異常であり、前者では明確な発音をしません。後者ではろれつがまわらないケースをいいます。
原因
子供のケースでは神経疾患や軟口蓋麻痺などが原因となります。また、粘膜下口蓋裂に由来するものや成長の遅滞から招かれることもあります。軟口蓋の働きに由来する場合、飲んだものが鼻から流出したり、発音の際に空気が鼻から漏れてしまう傾向にあります。数ヶ月前後で悪化していくものでは舌咽頭及び口蓋腫瘍などが疑われます。急激に発症したケースでは、初期段階の脳出血及び脳梗塞のことがあります。その他、嗄声、嚥下障害などを随伴させることもあります。尚、構音障害(こうおんしょうがい)は、構語障害(こうごしょうがい)とも呼ばれています。
治療法
形成外科での手術は、顕著な口蓋裂が認められるケースで適用されます。大抵、誕生した時に見つかります。これでよくならない場合、音声言語の改善手術や言語訓練が行われます。また、成長によってアデノイドが小さくなっても発音がおかしいケースでは、医師へ相談することが大切です。