癜風

症状

脂漏性箇所である首や内股、背中、胸、わきの下などに、丸形の発疹を出現させます。色は薄い茶色か脱色で、これらが融合を形成し、地図状の局面を出現させることもあります。癜風(でんぷう)では自覚症状があまりないと言われており、しばしば増悪してから訴えることもあります。いわゆる「なまず」と呼ばれる疾患であり、海水浴後などにきちんと身体を洗浄しなかったために発症することが多く、成人で見られます。また、黒色癜風は薄茶色の色調ですが、白色癜風は脱色局面を作ります。治癒過程で色素脱失を招きますが、皮膚を除くほかの場所では発生しません。

原因

多量の汗や高温環境下において、マラセチアが異常に繁殖することが原因です。当該菌は常在菌であり、癜風はマラセチア感染症の一種です。本疾患は一般に汗をかきやすい人に多く認められ、不潔にすることが原因となります。

治療法

治癒後に白斑を残存させますが、これは時間をかけないと消えません。治療ではサリチル酸アルコールや抗白癬薬を塗布します。イミダゾール系の抗真菌薬を塗布したり、酷い症例では内用でイトラコナゾールが投与されます。尚、尋常性白斑、融合性細網状乳頭腫症、ジベルばら色粃糠疹などとの区別を要します。