ペスト

症状

腺、肺、敗血症などがあります。軽いものでは、発熱や倦怠感、頭痛、リンパ節腫脹などが見られます。いずれも一週間程度で改善されます。腺ペストでは、急激に悪寒を生じ発熱を見ます。また血圧低下などが生じることもあります。更に心拍は弱いものの速度は速くなります。その他、有痛性のリンパ節腫脹が熱の上昇と同じ頃に現れます。治療をしないと大半の症例で死に至ります。肺ペストでは、感染後三日程度で急激に発熱を示します。悪寒を随伴させると共に、心拍数も上昇します。時に頭痛を生じ、咳も出現するようになっていきます。こちらも治療をしないとほとんど死に至ります。敗血症ペストは、血行性に拡散される感染症であり、症状が出現する前に死に至ることもあります。

原因

野生げっ歯類によるものが多く、これにはネズミやリスなどの動物が該当します。感染経路は上記の動物に付着しているノミからのものが多くなっています。また、飛沫感染するため、くしゃみや咳などによって細菌が拡散します。このため、人間から人間へうつることもあります。その他、ペットの唾液やノミなども感染経路となります。

治療法

ストレプトマイシンなどの抗生物質が用いられます。ペストは即座に治療することが重要であり、これによって致死率を低下させることが可能です。尚、腺ペストでは隔離を要しませんが、肺ペストでは必要となります。