症状
強い頭痛と共に、虚脱、筋肉痛、悪寒などを生じます。潜伏期は凡そ十日程度で、これらの症状は急激に出現します。また、初期症状から数日で熱が上昇し、二週間ほど持続することもあります。発熱が見られると今度は発疹が出てきます。胴体をはじめ、顔や首、足裏、殿部、前腕、脇の下などに出現し、その範囲はすぐに拡大していきます。初期では桃色をした発疹ですが、徐々に変色して濃くなっていきます。後に点状出血が皮膚上に見られ潰瘍を形成していきます。
原因
リケッチア感染症の一つであり、マダニを介して感染します。哺乳類がリケッチアに感染した場合、その血液を吸ったマダニが感染します。このマダニから人間へ感染するわけですが、人間から人間には感染しません。。また、マダニのメスの子にも感染させます。尚、生体内では、血管の内皮細胞にリケッチアが見られます。このため、血管が細いと血塊が発生して狭窄を招きます。
治療法
クロラムフェニコールやテトラサイクリン、ドキシサイクリンなどの抗生物質が用いられます。軽度であれば、内服し、重症であれば静注によって投与します。ロッキー山紅斑熱(ろっきーさんこうはんねつ)が推測される場合、即座に抗生物質を投与するべきとされていて、検査結果を待ちません。これは抗生物質の投与が遅れることで死に至る可能性があるためです。