トキソプラズマ症

トキソプラズマ症の症状

通常の初感染では熱の上昇、発疹、筋肉痛、全身性の倦怠感、盗汗などですが、非常に多いとされるのは頸部リンパ節腫脹です。その他、異型リンパ球が末梢血において生じることもあります。いずれも二ヶ月から三ヶ月程度で、自然に治癒することが多いとされます。免疫機能低下をきたしている患者にトキソプラズマ症を生じた場合、心筋や肺、中枢神経系のものが多いとされます。これは悪性リンパ腫や臓器移植など罹患臓器としてのものです。エイズでは、脈絡網膜炎や肺炎、脳炎などを合わせて発症します。特に重要とされるのは母体が妊娠中において初感染した場合です。流産及び死産を免れた子供は、脈絡網膜炎といった先天性トキソプラズマ症を将来引き起こす可能性があります。

トキソプラズマ症の原因

ネコが排泄する便や豚などの食肉中に含有されるトキソプラズマ虫体を経口摂取することで感染します。体内へ入り込むと小腸において増殖型のトキソプラズマ虫体に変化します。このため、全身性に拡大します。組織に炎症を引き起こしますが、これは分裂した虫体によるもので、その増殖によって組織が損傷することに由来します。

トキソプラズマ症の治療法

サルファジアジンとピリメタミンが用いられます。これらの薬物にアレルギー反応を示す場合、ピリメタミンとクリンダマイシンが試されます。免疫機能低下を招いた上でのトキソプラズマ症では治療適応となります。特に脳炎を合併した場合、放置すると見通しは非常に悪くなります。ただし、妥当な治療を実施することで、症状はすぐに改善されます。