症状
小児のケースでは関節、耳、副鼻腔、髄膜、血流、肺、眼、咽頭蓋などに感染します。また脳膿瘍や心内膜炎、気道感染症を招いたりします。
原因
耳鼻及び呼吸器系感染症、そして尿路の感染症、結膜炎などの原因菌となります。しかし、多くは耳鼻や呼吸器系となります。ヘモフィルス属は全身のどの部分にでも感染を招くグラム陰性小桿菌で、これに感染することによってヘモフィルス感染症を招きます。この菌は気道上部で増えますが、多くは特に病気を招くことは無いとされます。しかしインフルエンザ菌に限っては慢性肺疾患を認める患者や小児において原因菌となっています。
治療法
三割程度以内でβラクタマーゼに起因するペニシリン耐性が見られ、これに加えてβラクタマーゼ非産生アンピシリン耐性菌が増加傾向にあることから三割ないし四割程度に及びます。このため、大半がペニシリン耐性株となっており、経口による広域ペニシリンの効果が消失している傾向にあります。従って、ペニシリン及びβラクタマーゼ阻害薬の合剤にもその有効性が失いつつあることを指しています。現在、有効とされているのは第三世代セフェム系薬及びニューキノロン系薬であり、経口と注射いずれにも効果があると言われています。その他、リンコマイシンやマクロライド系も存在しますが、いずれも高い効果は期待できないとされます。また、カルバペネム系においても抗菌力の弱いものが存在しています。尚、日本においては実施されていませんが、小児に対するインフルエンザ菌b型の予防接種に有効性が認められています。中でも髄膜炎を防ぐのに役立つとされます。脳障害を予防するにはステロイド薬が有用とされていて、セフォタキシムやセフトリアキソンなどは静注にてインフルエンザ菌髄膜炎に適用されます。