コレステロローシス・コレステロールポリープ

症状

超音波検査を行った際に見つけられることが多く、特に自覚症状は示しません。診断は、超音波内視鏡検査や体外式超音波、カラードプラ超音波検査にて行われます。表面、内部エコーのパターン、隆起の程度に視点が置かれます。茎大で結節状の表面を有し、内部エコーレベルがあまり高くない場合、癌若しくは腺腫の可能性があります。

原因

胆嚢粘膜において胆汁内に含有される遊離コレステロールがエステル化し、これが組織球に貪食されたものと言われていますが、その成因は詳細に解明されていません。コレステロールを貪食するマクロファージが胆嚢粘膜層に集まって、その表面は黄色になっています。合併症ではコレステロール胆石が多く見られます。

治療法

診断結果がコレステロローシス・コレステロールポリープと確定した場合は、特別な治療は実施されません。一般に経過観察となります。ただしコレステロールポリープの増加が見られるケースがあり、この場合緩やかな進行を示します。そのため二年で三ミリ以上になることはほぼないと言われています。従って、多くの症例で変化を認めません。コレステロールポリープの増大の進行が急速である場合、癌の可能性があります。手術適応は一センチ以上に増大した場合、合併症として胆石が認められる場合、癌との識別が難しい場合となります。