熱性痙攣

症状

突如として熱の上昇を見る場合に引き起こしやすいと言われています。全身性の硬直を招き、意識喪失から手足の痙攣が生じ、ピクピクとします。ほとんど数分でおさまりますが、一歳から三歳にかけて多く見られます。通常、一回の発作となりますが、中には発熱を生じるごとに痙攣を招いたり、一度の熱の上昇で何度も痙攣を生じることもあります。七歳を過ぎると改善する傾向にありますが、中には癲癇を招くケースもあります。

原因

発熱に随伴して痙攣を全身性に生じるものを熱性痙攣(ねつせいけいれん)と言います。母親或いは父親のいずれかが幼少の頃に熱性痙攣を引き起こしていると、その子供の発症率も高くなります。

治療法

抗痙攣薬は何度も痙攣を招いたり、長い時間痙攣が継続する場合に予防目的で毎日内服します。通常、熱性痙攣を再発したケースでは、発作を防ぐ目的で坐薬としてジアゼパムが用いられます。発作が数分で止まれば特に問題ありませんが、数十分継続するようであれば慎重を要します。尚、痙攣を招いた場合、すぐに横にし、衣服による圧迫を解除します。また、吐いているケースでは横に顔を動かし、気管に嘔吐物が侵入しないようにします。