症状
普通、最初に抑鬱状態から生じますが、本疾患ではどちらで発症しても最低一度は躁状態を引き起こすものを指しています。大抵、数ヶ月から半年の間継続します。気分循環性障害は軽い躁鬱病(そううつびょう)のことを指していて、症状は軽度で継続期間も短くなります。しかし、その再発に規則性は認められず何度も生じます。また、増悪して躁鬱病が高度に進行するケースもあります。基本的には双極一型障害と双極二型障害に分けられ、後者の方が症状も軽くなります。気分循環性障害は更に症状が軽度です。尚、本疾患は再発を示します。
原因
遺伝が原因と考えられていますが、そのメカニズムは詳細に解明されていません。躁状態と抑鬱状態が何度も入れ替わって生じるものであるため、双極性障害とも呼ばれています。鬱病が女性に生じやすく、躁病は男性に発生しやすいと言われています。しかし、躁鬱病の発症率は男性と女性に大差はありません。若者に多く認められ、経済的にゆとりがある人間に発症しやすいと言われています。
治療法
急激に生じた躁状態に対しては、非定型抗精神病薬が用いられる傾向にあります。また、抗痙攣薬なども使われることがあります。抗鬱薬はケースによって抑鬱状態から躁状態へ移行させてしまったり、これらの入れ替わりを早めてしまうこともあるためその利用に注意を要し、長期に渡って使われません。また、使用最中にこれらの兆しが示された場合、直ぐにその利用を停止します。