拒食症/過食症

症状

極端に体重が減っていても痩せているとの認識がないのが拒食症(きょしょくしょう)です。低カロリーの食物を選択し、その量も極端に減少します。また痩せているにも関わらず、活動的とされます。女性では月経が消失します。過食症(かしょくしょう)の場合、食べることばかりを常時考えていて、一度食べ出すと自身の力で止めることができません。過食したことを悩み、うつ状態を引き起こすことがあり、過食しては戻します。

原因

食べることに関して支障をきたす疾患であり、拒食症と過食症に分けられます。神経性無食欲症は拒食症のことを指していて、神経性過食症は過食症のことを意味します。一般には拒食症と過食症の名で知られていますが、いずれもDSM-4及びICD-10による呼び方です。摂食障害(せっしょくしょうがい)の原因については明確にされていませんが、基本的に痩せるという希望から自分のスタイルへの執着が影響していると言われています。その他、育った環境や完璧主義、傷つきやすいといった性格傾向も発症に影響を与えていると考えられています。発症した場合、拒食症のみ、過食症のみだけでなく、拒食で開始した後、過食に移行するケースもあります。

治療法

精神療法が中心となります。通常の食事ができるように行動療法を実施したり、自身の体への異常な考え方を治すため認知療法が行われます。また、栄養指導なども合わせて行われます。薬物療法では、抗精神病薬や抗鬱薬、抗不安薬などがケースによって用いられます。