水虫・足白癬

症状

小水疱鱗屑・趾間・角質増殖型に分類され、白癬の中で一番多いとされるタイプが、この水虫(みずむし)若しくは足白癬(あしはくせん)と呼ばれる病気です。毛の生えてない足底や趾間に見られるもので、通常足背にできたものは体部白癬に分類されます。小水疱鱗屑型は、足底や趾腹、足の縁に見られるもので、落屑を随伴させながら汗疱状小水疱を形成します。趾間型はしばしば裂けて赤く腫れてびらんが見られます。中でも第四趾間おいて生じます。角質増殖型は、お年寄りに多く認められ、大抵慢性に経過します。足底において角化が起こり、鱗屑が白く粉をふいて皮膚に沿って認められます。痒みはあまりなく、乾燥しているものの季節的な変化はあまり生じません。いずれも冬に軽快して夏に悪化する傾向があり、通気性の悪い靴を履く職業などで多くなっています。従来、成人男性に多い疾患でしたが、近年では女性でも多く見られます。

原因

乾燥性の水虫は、Trichophyton rubrumが原因です。中心となるのが小水疱なら、大抵、Trichophyton mentagrophytesが原因となります。

治療法

角質増殖型足白癬においては時に内用のテルビナフィンやイトラコナゾール、グリセオフルビンなどを用いることがあります。こちらは重症化したケースで採用される治療法ですが、通常外用で抗真菌薬が用いられます。尚、手白癬はあまり見られませんが、発症した場合、大抵足白癬も見られます。ほとんどの症例で片側性であり、それでいて大抵角質増殖型となります。