症状
医師が診察して十分検査し、その上で異常がないことを患者に告知したケースおいて、それでも患者が納得せず不安にかられる場合は、本疾患の可能性があります。自身の健康状態に更なる恐怖感を持つため、日常生活にも障害をきたします。そのため、人間関係がこじれて仕事にも影響を及ぼします。こういった症状が他の精神疾患に由来しないものであり、半年以上継続するケースでは心気症が確定します。
原因
重大な疾患を招いているという思い込みから生じるもので、体の機能に異常は認められません。しかし、医師が問題ないと診断しても、病気を見過ごしていると解釈する傾向にあるため、不安にかられます。また、心気症(しんきしょう)が見られると同時に不安やうつ状態が認められる傾向にあります。体が正常であると説明してもとかく誤解されることがあり、そのため患者は恐怖感にかられます。
治療法
医師が問題ないと伝えても、患者は一向に納得しないため、治療は困難を極めます。心配する必要はないといくら説得しても恐怖感は消えません。そのため、心理療法士などによって治療を受けることもあります。薬物療法では、セロトニン再取り込み阻害薬に効果があると言われています。その他、認知行動療法も役立つと言われています。尚、本疾患では医師との信頼関係が構築されていると、その改善に期待が持てます。そのため、日頃から世話になっている医師に診察してもらうことが推奨されます。