アナフィラキシー

症状

口唇の痺れ、嚥下困難、心悸亢進、耳鳴り、胸部不快感、虚脱感、頭痛、便意、尿意、口内不快感、咽頭部における狭窄感や不快感、四肢末端部の痺れ、吐き気、眩暈、眼前の暗色感、反射性の咳発作、血管神経性の浮腫み、蕁麻疹、くしゃみ、皮膚紅潮などが見られます。抗原投与後すぐに症状が出現される場合ほど重症化する傾向にあります。

原因

高分子物質、抗生物質、抗菌薬、蜂や蛇の毒、診断薬、食品などがアナフィラキシーを引き起こす原因物質となります。高分子物質ではトリプシン、アスパラギナーゼ、キモパパイン、キモトリプシンといった酵素製剤、デキストラン、ヘパリン、アレルゲンエキス、ラテックスなどがあげられます。抗生物質及び抗菌薬ではセファロスポリン、テトラサイクリン、アムホテリシンB、ニトロフラントイン、リンコマイシン、サルファ薬、リファンピシン、キノロン製剤、カナマイシン、ペニシリン、ストレプトマイシン、ポリミキシンBといったものが該当します。食品では卵や牛乳をはじめ、大豆、殻類、甲殻類、フルーツ、ナッツ類、バナナ、チョコレートなどがこれにあたります。診断薬ではヨード造影剤やデコラン、ICG、BSP、フルオレスチンといった診断用色素などが該当します。通常、非経口摂取によって発生しやすくなっていますが、高度に感作された場合には経口摂取によって発生することもあります。

治療法

エピネフリンが用いられますが、本疾患の場合即座に適切な治療を要します。他には副腎皮質ステロイドや抗ヒスタミン薬、アミノフィリン、輸液なども利用されることがります。