肺結核症

症状

肺結核症(はいけっかくしょう)の初期段階ではこれといった症状を示しません。そのため、咳や痰、胸の痛みや喀血が出現した時には、病状もある程度進行していると考えられています。また全身の倦怠感や消化不良、或は食欲不振から体重減少などを示すこともあります。その他、高熱や呼吸困難を示すこともあります。

原因

伝染性疾患であり、呼吸器から結核菌を吸い込んでしまうことが原因となりますこの菌は他の細菌に比較すると消毒に対して強い耐性を有しています。下等植物の一つであり、カビの近縁種となります。結核菌は吸い込まれることで肺胞へ移動し、初期では小さな病巣を形成します。次第にリンパ節へ及び増殖していくことになります。しかし、この段階では自然治癒するケースも多いと言われています。つまり、濃い感染や体力低下などに原因して肺結核を引き起こす確率が上昇することになります。また本症は再発することもありますが、再び結核菌を吸い込んだことによるものではないとされるのが一般論になっています。何故再発するのかに関してはハッキリ分かっていません。

治療法

パラアミノサリチル塩酸、カナマイシン、ピラジナミド、ストレプトマイシン、リファンピシン、イソニコチン酸ヒドラジド、エタンブトールといった抗結核薬の投与による治療方法が採用されます。それぞれ併用して長期間に渡る服用が必要です。多くはこれらの化学療法で治療も可能になっています。また症状に改善が見られても薬を継続して服用することが重要であり、それと共に十分な栄養摂取と安静を心掛けます。