二次性血小板増多症

症状

出血傾向や血栓症状は見られず、血小板増加が示されていても、特に症状を示しません。また形態異常もその働きも血小板に認められず適性範囲内とされます。更に骨髄における巨核球系も異常は認められず、線維化も生じていません。その他、脾腫も認められません。

原因

体内における血小板量の絶対的増加に起因する血小板増多症を二次性血小板増多症(にじせいけっしょうばんぞうたしょう)と言います。これには生理的血小板増加や骨髄増殖症候群などが除外され、つまりこれらを除く原因によって引き起こされるものが本疾患となります。二次性のうち外傷や感染といったものを原因とするケースは、その多くが血小板及び巨核球増殖性に作用するサイトカイン、特にインターロイキン-6を主軸とした生成亢進に起因すると言われています。しかし鉄欠乏性貧血のケースではインターロイキン-6が増えず、造血幹細胞分化の過程で何がしか互いに影響しあう関係があると予測されています。尚、骨髄増殖症候群は本態性血小板血症にて知られるもので、生理的血小板増加は、出産や過度な運動により引き起こされる血管外血小板プールからの移動によって招かれます。

治療法

チクロピジンやアスピリンなどが、症状の顕著な症例で一過性に適用されます。ヒドロキシウレア及び血小板除去が実施される症例はあまり見られません。基本的に、元となる病気の治療が重要になります。そのため、見通しも基礎疾患に影響を受けることになります。