二次性赤血球増多症

症状

腫瘍性のケースでは真性多血症と似たような症状を出現させます。また脾腫は見られません。一方、代償性変化のケースでは明らかな多血症の症状を示しません。検査では元となる病気の様子と共に多血症の所見を呈します。

原因

赤血球増多症は絶対的と相対的に分けられ、前者では真性多血症と二次性赤血球増多症(にじせいせっけっきゅうぞうたしょう)があります。また本疾患は低酸素を引き起こされた組織の代償性変化、エリスロポエチン異常増加、エリスロポエチン産生腫瘍に分けられます。相対的赤血球増多症はストレス性赤血球増多症や循環血漿量低下、脱水といったものがあります。二次性赤血球増多症は血漿エリスロポエチンの増加が、元となる病気から引き起こされ、これによって赤血球量が体内において絶対的に増えている病状を指します。また相対的の場合は赤血球量そのものは増えず、循環血漿量が減ります。このため、ヘモグロビン濃度が相対的に高まるものを言います。一方、絶対的の場合、真性多血症と二次性赤血球増多症に分けられ、前者は腫瘍性に赤血球細胞が増えているケースを言い、それを除くものを二次性赤血球と言います。

治療法

腫瘍性のケースでは潟血を実施し、制御がうまく行えない時は抗腫瘍薬であるヒドロキシウレアといったものを投与する治療方法がとられます。代償性若しくは非腫瘍性のケースでは、特別に治療を実施する必要性はないとされます。通常、元となる病気の見通しによって本疾患の見通しも決まります。