メージュ病

症状

メージュ病(めーじゅびょう)は顔面正中周辺の筋肉において痙攣と似たような症状を示す局所性ジストニアの一つとなります。次第に開眼困難の症状を示し出し、継続して筋収縮が現れます。けいれん様であり、眼輪筋を主として自身の意思とは関係なく生じさせます。収縮は両側の眼輪筋において発生するため、数分以上開眼できないこともあります。自身の意思に関係なく生じるこの収縮は、下顎、口、眉間、頸部筋、おとがいといった領域にも発生させます。これは、いずれも脳神経領域に属するためです。よく似た疾患では開眼失行というものがあり、こちらはメージュ病のように継続した収縮が眼輪筋において認められません。当該疾患では眼瞼を吊り上げる或いは眉を持ち上げる運動が特徴であり、皺を額に寄せる傾向が認められます。開眼失行も両側において生じる開眼困難の症状を示すため、その識別が必要となります。検査では開眼困難と排せつし合う関係にある眼輪筋の症状が確認されます。その際、表面筋電図を用います。

原因

ハッキリと原因は解明されていませんが大脳基底核疾患によるものと指摘されています。

治療法

顔面筋内注射による治療方法が採用されます。ボツリヌス毒素及び抗コリン薬並びにドパミン受容体遮断薬がこれに該当します。具体的にはトリヘキシフェニジールやチアプリドといったものになります。