ビュルガー病/バージャー病/閉塞性血栓性血管炎

症状

下肢動脈内膜において炎症が惹起され、悪化すると血管内に閉塞を生じ、その先の細胞を壊死させます。痛みがあり、男性に多く見られる症状です。また喫煙者に多く、発症年齢は二十代から五十代と幅広くなっています。足の先や手の先において病変があり、閉塞する血管は膝及び肘より先端の細動脈となります。壊死に至った手足は特発性脱疽と呼ばれています。

原因

ハッキリとした原因は分かっておりませんが、喫煙が影響を与えているものと推測されています。ただし、これは禁煙によって切断するまで至らないケースが多いという理由であって、喫煙以外にも原因があると考えられています。

治療法

冬季には悪化するケースがあるため、寒さにさらさないことが必要です。血行促進にはマッサージをはじめ、温浴などが推奨されており、禁煙を心掛けます。これによって閉塞箇所を迂回させる側副血行路の発達を補助します。薬物療法では血管拡張薬などが用いられます。特にビュルガー病(びゅるがーびょう)ではタバコの悪影響が強いため禁煙は絶対となります。また、血管収縮作用のあるプソイドエフェドリンなどの利用を控えます。この成分は一般に使用される風邪薬などに含有されています。更に血液凝固剤などのエストロゲンも控えます。これらの治療を行っているにも関わらず動脈において血管が詰まってしまうケースでは、交感神経切除術が実施されますが、その効果は一過性のためあまり有効とは言えません。四肢に生じた病変が壊死に至ると最終的には足や指などを切断することになります。