脚ブロック

症状

脚ブロック(きゃくぶろっく)では一般に、症状が示されることはありません。健康でも右脚ブロックを惹起するケースも見られるため、この疾患自体は重いものではありません。左脚ブロックは悪化するケースが多くなります。

原因

右脚及び左脚を経由する電気信号が心室へ伝達する際、それが一部或いは全部遮断されてしまうことが原因となります。右脚ブロックは元となる病気が見られなくても発症しますが、虚血性心疾患、伝導系における線維化、心筋症、大動脈基部における石灰化などが原因疾患となることもあります。左脚ブロックは心疾患であるアテローム動脈硬化及び高血圧などに合併して生じるケースが多いとされます。

治療法

両脚前肢及び後肢においてブロックが見られるケースでは房室ブロックも重症になってしまう場合が多いとされます。また右脚ブロックや左脚ブロックに急性心筋梗塞が合併すると房室ブロックを生じるリスクが上昇します。他方、特発性右脚ブロックにおいて元となる疾患が見られないケースでは見通しも良くなります。通常、脚ブロックの見通しは原因疾患に左右されます。そのため、重度の房室ブロックへの悪化が推測される患者を除けば、特別な治療の必要性はないとされています。尚、右脚ブロック及び左脚ブロックだけではペースメーカーを用いません。また検査は心電図にて行い、診断されます。