慢性胃炎

症状

急性と異なり、慢性胃炎(まんせいいえん)ではあまり症状を出現させることはないと言われています。このため、内視鏡検査などで初めて発見されるケースが多くなっています。尚、胸焼けや上腹部における鈍い痛み、違和感などは表層性胃炎に示される症状です。

原因

ハッキリと分かっていないところもありますが、ヘリコバクター・ピロリ菌による持続感染が慢性萎縮性胃炎の主な原因ではないかと指摘されています。ヘリコバクター・ピロリ菌が原因となると同様の胃炎である急性と慢性とでは、その治療方法も異なるものになります。また胃炎はA型とB型の区別があり、B型は上記のヘリコバクター・ピロリ菌によるものです。通常、慢性胃炎といえばこのB型のことを指していて、幽門部において萎縮性変化が認められます。一方、A型は胃体部において萎縮性変化が見られるのもので、自己免疫疾患と考えられています。尚、胃粘膜はもともと化学的或いは物理的に刺激を受けやすくなっており、急性胃炎などを引き起こしやすい臓器になっています。固有胃腺の萎縮に起因するわけですが、具体的には胃粘膜の損傷とその修復の不完全が原因となります。

治療法

ヘリコバクター・ピロリ菌が原因であれば、その除菌処理が行われます。近年、慢性胃炎の多くがこれに原因していると言われています。日常生活ではアルコールを控え、ストレスなどの環境下を避けることが重要です。