症状
初期では、歯肉の炎症や出血、口臭などが現れます。骨が減少するにつれて、歯のぐらつきと共に、もともと存在した場所よりずれていきます。また、口の中で食物を噛む際にぐらぐらしたり、膿瘍も発生することがあります。こうなると痛みを伴います。
原因
プラーク及び歯石が原因となります。これは長期間に渡って、歯と歯肉の隙間に蓄積されてしまうもので、いわゆる歯周ポケットの部分となります。このポケットが歯根から更に下部の骨に広がると、細菌を増殖させることになります。悪化すると、骨が壊され、歯は抜け落ちます。侵食の速度は人それぞれ異なります。歯周炎(ししゅうえん)はいわゆる歯槽膿漏(しそうのうろう)のことを言いますが、エイズを患っているケースでは侵食も早くなります。また、糖尿病をはじめ、白血球減少症やクローン病、ダウン症などを患っていると歯周炎を招きやすくなっています。
治療法
ポケットが一定を超えて深くなると、手術適応となるケースが多いです。これによって骨の修復が実施され、同時にクリーニングもされます。また、歯周膿瘍が認められる場合、抗生物質であるテトラサイクリン系のものが投与されます。尚、手術を行わない場合、ルートプレーニングによって歯石を除去します。