マラリア

症状

ハマダラカに刺されると、凡そ二週間程度かけて増殖します。場所は肝臓であり、ここで発育していきます。そして血球に寄生し、熱の上昇、脾腫、貧血といった症状を呈します。熱は周期性であり、四日熱で三日程度、三日熱、熱帯熱、卵形で二日程度でぶり返します。リスクが高いのはこの内、熱帯熱マラリアであり、妥当な治療が実施されないと腎不全や出血及び神経症状を呈して死亡するケースも見られます。また、インフルエンザに良く似ているため、その区別には注意を要します。

原因

四日熱マラリア、三日熱マラリア、熱帯熱マラリア、卵形マラリアがあります。この内、死に至るケースが認められるのは、熱帯熱マラリアとなります。南米やアフリカ、東南アジアといった熱帯、亜熱帯地方において発症します。どのマラリアもハマダラカが原因となります。

治療法

クロロキン塩基、スルファドキシンとピリメタミンの合剤、塩酸メフロキン、硫酸キニーネ、アーテスネート、アトバコン及び塩酸ブログアニルの合剤が用いられます。またプリマキンは卵形及び三日熱マラリアに対して根治目的で用いられます。その他、重度の貧血、痙攣、低酸素血症、電解質異常、脱水、痙攣、昏睡、肺水腫、腎不全、肝不全などを合わせて発症することもあるため、対症療法も必要となります。尚、マラリアは妥当な治療を早くに行えば、見通しも良好となります。ただし、熱帯熱マラリアでは死に至るケースもあるため、更に早急で適切な治療を要します。